ナノポーラス金属の環境感知機能開拓

袴田 昌高
(京都大学大学院 エネルギー科学研究科 エネルギー応用科学専攻 准教授)

2013年5月23日木曜日

研究題材と交流会

研究題材

研究内容について何も書いていませんでしたので、少し書きます。

現在研究の対象にしているのはナノポーラス金属という少し変わった素材です。下図aのようにスポンジのような構造をした金属ですが、台所の金属スポンジと違うところは、穴の大きさがナノメートルオーダ(原子数十個~数千個分)と非常に小さいこと。

溶液処理の方法によってはb~eのようにヘンテコな、生き物のような形に変貌を遂げます。

(a) 通常のナノポーラス金と (b-e) 異形ナノポーラス金
(a) 通常のナノポーラス金と (b-e) 異形ナノポーラス金
(Adapted with permission from Nano Lett. 6 (2006) 882, Copyright (2013) American Chemical Society.)

電子顕微鏡でb~eを最初に見たときにはただただ「なんじゃこりゃあ」と思いました。金属、それも不活性な金を扱っているので頑強・不変というイメージがありましたが、こんなふうに形が変わるというのは意外でした。

それ以来、このヘンテコなヤツが何かの役に立てるといいなあと思いながら、研究をしています。

西日本若手技術交流会

9月に開催予定の日本塑性加工学会の若手のイベント「第7回西日本若手技術交流会」が参加申込受付を開始しました。私はポスター・講演論文集係を承っています。

今年は淡路島で開催されます。3月上旬に会場の下見をしました。瀬戸内海が一望できるよいロケーション・・・でしたが、強烈な暴風雨に見舞われました。それでも屹立する明石海峡大橋(写真は天気が回復した後に撮ったものです)。

淡路島からの明石海峡大橋

当日は最初からスカッと晴れるとよいなあと思います。

9 件のコメント:

  1. 財団の中原です。お写真、大変興味深く見せていただきました。何か、社会の訳に立つ実績に結び付けばいいですね。何がともあれ、人に感謝されるということは、どんな仕事をしていても、大切な要素だと思います。

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    1. コメントありがとうございます。金属でのこのようなスポンジ構造は、実用にはまだ遠い段階です。研究を通じて何かの役に立てることを目指します。助成金はそのエネルギー源として、大事に使わせていただきます。

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  2. 小倉(ジャパンプライズ)2013年5月24日 7:52

    電導率が良さそうな感じがしますが。。。

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    1. 写真の試料は純金に近く、不純物も基本的には金属なので、電導率はとても良いです。

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  3. 中村@Japan Prize2013年5月24日 10:30

    電子顕微鏡の映像、何なのかはよく解ってませんが(汗)全く違う世界を覗けて面白いですね。レベルは全く違いますが、小さい頃、初めて万華鏡を覗いて見とれました。こういう驚きから未知の世界に入っていくMotivationが生まれるのですね。

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    1. はい、電子顕微鏡で金属試料を観察していてもこういう形態はなかなかお目にかかれませんので、中村様の万華鏡と同じく見とれたあと、たくさん写真を撮りまくりました。

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  4.  隣の分野の櫻井です。はじめまして。先月ご挨拶にお伺いできずにすみません。そして、突然のコメントを失礼いたします。
     すみません、素人な質問で申し訳ございませんが、ナノポーラスについては、以前から少し気になっておりました。やはり素材としては金のみでしょうか。小倉さんのコメントにもありますように、熱伝導率など物性値もバルクと違っていたら面白そうですね。

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    1. コメントありがとうございます、こちらこそご挨拶をしそびれ、失礼しました。

      ナノポーラス金属の母材は合成が簡単なため金が主流ですが、白金・パラジウム・銅・ニッケルなどでもできます。物性値によってはバルクと異なるものもあり(というよりはそれを期待し)、本助成の研究ではそれを利用して何かしたいと考えています。

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    2. なるほど、解りました。これからの発展を期待しております。

      後ほど改めてご連絡させていただきます。

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